漢方薬は知的財産のかたまり

伝統医学の業界にいると無関係でいられないのがこれ。

 

生物遺伝資源のゆくえ―知的財産制度からみた生物多様性条約

生物遺伝資源のゆくえ―知的財産制度からみた生物多様性条約

  • 作者:森岡 一
  • 出版社/メーカー: 三和書籍
  • 発売日: 2009/01/01
  • メディア: 単行本
 

 10年経っているので現状はもっと喧々諤々になっているかもしれません。

特に漢方薬の原料は99%くらい輸入です。中国が一番多くて他の国からも品目によっては入ってきます。野生の植物・動物で「薬になるから高く売れる」という理由で絶滅するまで取りつくされてしまったものは少なくありません。よって、ワシントン条約(希少生物の国際商取引を禁止している)も大きくかかわってきます。

 

最近では伝統医学の知見を現代科学的に研究して新薬の開発も多く行われています。

その知的財産権について書かれている本書、「民族植物学」というまさにど真ん中の分野に近いところにいたwisteria89には興味津々な内容でした。